金輸出解禁、再禁止らへんの流れ

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日本史の中でもトップクラスに難しい部分だと思う

そこらへんの私立を受けるくらいであれば、事実をありのままに「ほーん」ってしてるだけで良いと思います。

上位国立はぜひ挑戦してみよう。

金輸出解禁、再禁止⇒管理通貨制度への移行をまとめてみます。

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浜口内閣 井上準之助蔵相財政が中心

①そもそも金本位制とは?

紙幣(通貨)の価値が一定量の金で定められていて、同額の紙幣と金が交換できる制度。

1897年 松方内閣時、日清戦争の賠償金を準備金として 「貨幣法」 で確立
※ちなみに「金2分(0.75g)=1円」
(⇒用語集268P)

①紙幣の価値が金によって保証される

紙幣は「紙」ですので、紙さえあれば政府の思惑でどしどし刷ることができます。が、そのようなことをしていると

インフレが起こってしまい、結果信用がなくなります。

「いつでも、紙幣貨幣は金と交換できます」
⇒いざというときにできなかったら信用が無くなる

⇒この関係を用いて日本で言えば「円」の信用が保たれている。

わけです。なんとなくわかりますか?

通貨の発行数は、正貨(ここでは金)保有高内に制限されるっちゅうことですのでそれが通貨の信用を生む。

また貿易での最終的な決済は原則「金」で行なわれますが、

自国の通貨の信用が高まれば、その通貨自体での取引も可能になります。

②各国も金本位制を採用しているから・・・

円もドルも金の量でその額が定められており、結びついている。

例)

円⇒金⇒ドル
ドル⇒金⇒円

⇒為替の安定

③金本位制の自動調節機能

インフレ⇒物価の上昇(高賃金・高コスト化)⇒国際競争力の低下⇒輸入増加

輸入業者は金で支払うため、金の保有量の低下

「金保有量=紙幣発行数」の原則があるから、

金保有量低下⇒紙幣発行数低下⇒デフレ

デフレによる物価の下落⇒輸出増⇒金の流入

のスパイラル

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◎一連の流れ

①第一次世界大戦(各国は金本位制を停止)
⇒戦争中は物資が多く必要になるため、輸入が多くなるが、金本位制では自国の通貨発行量を制限されてしまう。

日本においては、大戦景気⇒反動による戦後恐慌

⇒教科書P339
第一次世界大戦が終結してヨーロッパ諸国の復興が進み、その商品がアジア市場に再登場してくると、開戦以来の好景気とはうってかわって、日本経済は苦境にたたされることになった。

戦後、各国は金本位制を復活させるが

日本は、恐慌中のためになかなか金本位制を復活させることができない

②関東大震災

不良手形の大量発生

⇒同じく教科書P339
銀行は手持ちの手形が決済不能となり、日本銀行の特別融資で一時をしのいだが、不況が慢性化する中、決済は進まなかった。

③金融恐慌

⇒教科書P340
3週間のモラトリアムを発し、日本銀行から巨額の決済融資を行い、全国的に広まった金融恐慌をようやくしずめた。

④ここまでのまとめ

⇒教科書P340
再三の恐慌に対して、政府はそのつど日本銀行券を増発して救済政策をとってきたが、それは経済の破綻を一時的に回避しただけで、大戦中に過大に膨張した経済界の再編は進まなかった。

工業の国際競争力の不足と、インフレ傾向のために輸入超過は増大し、1917年以来の金輸出禁止が続く中で外国為替市場は動揺と下落を繰り返した

※ここまで、太字で書いてきたことが良くないことだというのがなんとなくわかっていればそれでいいです。
金本位制は円の為替相場安定の為にもしておきたいところだが、あいつぐ恐慌、日銀がお金を刷ることでどうにかしてきてインフレ傾向にある、国際競争力のない軟弱な企業が多く、日本の経済本質をどうにかしたい・・・

というのをどうにかしようとしたのが立憲民政党浜口雄幸内閣 井上準之助蔵相

⑤金解禁と世界恐慌

抜本的な問題解決とは・・・

A為替相場を安定させたい
B貿易の振興

これまでの通貨の膨張(インフレによる物価の上昇)
⇒デフレ傾向にしたい

工業の国際競争力の低下(大戦景気中に過大に膨張しすぎた)をどうにかしないといけない。
⇒生産性の低い不良企業を整理・淘汰する

⇒金輸出の解禁の断行

為替相場の実勢は100円=46.5ドル の「円安」

だが、

100円=49.5ドルの旧平価で解禁

狙い

⇒教科書P343下
円高をもたらして日本の輸出商品を割高にし、ひいては日本経済をデフレと不況に導く見込みの強い旧平価解禁をあえて実施したことは
円の国際信用を落としたくないという配慮に加えて、生産性の低い不良企業を整理・淘汰して日本の経済の体質改善を図る必要があるとの判断があった。

金本位制の自動調節機能によって、通貨縮小・デフレ傾向を呼び込み、輸出の回復を待つ作戦

⑥圧倒的にタイミングが悪い世界恐慌が昭和恐慌を呼び込んでしまう。

ニューヨーク・ウォール街で始まった世界恐慌・・・

日本は金解禁によってもたらされた、いわば読み通りの恐慌に

死角からボディーブローを喰らわされた感じ・・・二重の打撃によって今までに無い深刻な恐慌状態に陥る。

輸出の回復を待っていたところに、恐慌がくれば、輸出なんか伸びるわけも無く

アメリカとの間の「生糸輸出」は激減し、その影響で「繭価」も下落。

教科書ではP345上あたり。
_______________________
⑦財閥の円売り・ドル買い

この段階では円高・ドル安の傾向ですので、

この状態が緩和されて円安傾向に傾いていった段階で

ドル売り・円買をすれば安定して資産を増やせることになる。

⇒金流出に拍車をかけてしまう
⇒デフレの深刻化
⇒財閥(と、それに結びついた政党)への非難の声が高まっていく

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⑧金輸出再禁止

犬養毅内閣の高橋是清蔵相 金輸出再禁止・円の金兌換の停止

背景)
・恐慌による金の流出
・満州事変等、軍縮による緊縮財政が不可能となり、財政規模の拡大が不可避

⇒管理通貨制度に移行
為替相場が変動制になり、円安傾向へ⇒輸出増

教科書P347
恐慌下で産業の合理化を進めていた諸産業は、円相場の大幅な下落(円安)を利用して、飛躍的に輸出を伸ばしていった。

_________________________
⑨その他への影響

軍部の台頭

教科書P346
日本の行き詰まり(昭和恐慌・軟弱外交)の原因が、財閥・政党などの支配層の無能と腐敗にあると考え、これらを打倒して軍中心の強力な内閣を作り、内外政策の大転換を図ろうとした。

_________________________
⑩例題 井上財政と高橋財政

浜口雄幸内閣における井上準之助蔵相と、犬養毅内閣における高橋是清蔵相の財政政策の違いについて100字以内で説明せよ。

(井上)
⇒金本位制に戻ることで、円の為替相場の安定で貿易の促進を図る。旧平価での金輸出解禁断行によって国際競争力を高め、産業の合理化を図ろうとした。結果昭和恐慌が深刻化してしまった。

(高橋)
⇒金本位制から離れ、管理通貨制に移行し、それによって円安傾向になり、産業の合理化のおかげで生産性の強い企業によって貿易の促進がなされた。さらに公債の発行、公共事業などの「財政の膨張」によって恐慌から脱出した。


⇒A.井上は旧平価での金輸出解禁断行を行い、産業の合理化を進めたが結果昭和恐慌が深刻化した。高橋は金本位制から離れ管理通貨制に移行した。円安のよる輸出の増進と、財政の膨張で産業界は活気づき、恐慌から脱した。(たぶん100字以内)97字とか・・

はいこんな感じです。

難しいですね。僕もよくわからないです。

金本位制⇒自国の貨幣を信用の為に制限
金輸出禁止⇒管理通貨制度、外国為替相場が変動制へ(通貨発行量を自由に増減できるが信用減⇒円安⇒輸出増)

デフレ⇒輸出増
インフレ⇒輸入増

あいつぐ恐慌でインフレ傾向にあった時に

金本位制の調節機能を用いてどうこうしようとした(+産業の合理化)が、そこに世界恐慌が・・・デフレにつぐデフレで大変だった

金輸出再禁止し変動制に移行し円安方向へ、輸出増大し、恐慌から脱出

って簡単なイメージを持ちましょう。

わからなければわからなくていいですよ。僕もわかりません。(一同大苦笑)

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